「漢語情」,夢は未来を照らす
―第15回「漢語橋」世界大学生中国語スピーチコンテスト新潟予選
2016/06/15

 花咲くうららかな春を迎えた港町新潟は、風光明媚な地、コバルトブルーの海、照り映えた緑で一杯である。5月21日、駐新潟総領事館が主催する第15回「漢語橋」世界大学生中国語コンテスト予選新潟大会が新潟市国際交流会館にて開催され、管轄内の新潟大学、東北大学、新潟国際情報大学、新潟県立大学等の多くの大学から12名の選手たちが大会に参加した。本大会は「夢は未来を照らす」をテーマとし、中国語の詩の朗読、テーマについての弁論、技芸演技、知識等に関する質疑応答の4方面から構成され、当地政府やメディア、各大学の中国語専門家が審査員を務めた。総領事館の季文斌副総領事は懇親会からの参加だったため、張袁松教育領事が総領事館を代表し本大会に参加した。新潟日報社から派遣された記者は全行程に参加し、本大会を取材した。

張袁松教育領事の挨拶

 スピーチコンテストの開催にあたり、張袁松教育領事が挨拶をした。張領事は参加選手たちのこれまでの積極的な中国語学習への情熱を高く評価し、管轄区内の大学や関係団体及び各審査員が長期に渡り中国語教育、中国語普及活動への関心や積極的な支持に感謝の意を示した。参加した学生たちに中国語学習を以て架け橋となり、中国の歴史や文化を理解して、中日両国民間の相互理解促進に積極的な作用をもたらすよう激励し、同時に、一年に一度の「漢語橋」が地元の市民たちにとって中国そして中国文化をよりよく理解するためのプラットホームになることを願っていると語った。

 コンテストでは、各選手たちは正しい発音で堂々と中国語で演説した。自身の中国留学や中国語学習の経験や飲食、医療、社会、人文、建設などにまつわる中国に関する興味や中国人、中国社会、中日交流に関する自身の考え方を語った。

 中国文化技芸発表では、佐藤愛さんが独学で習得した切り紙で立体的な「愛」と言う字を披露した。永嶋久さんはその場で書道を披露し、拍手喝采を浴びた。里村莞さんは意気揚々と「長城永在我心上」を歌った。他の学生たちも曲芸や演芸など多彩な才能を披露した。素晴らしい中国文化技芸発表は会場のボルテージを上げ、緊張感のあるスピーチ部門からリラックスした楽しい雰囲気を生み出した。

切り紙(左)と書道(右)対決

曲芸(左)と演芸(右)勝負

声高らかに歌った「長城永在我心上」

 本大会は各選手の両親や友人が見学に来て、選手たちを応援した。当地の中国語学習団体も来て、「漢語橋」コンテストの魅力を体験し、中国語学習を通して交際範囲を広げている。

友人たちは選手のために一生懸命応援した

 審査員の方々は各選手の演説内容、言語表現、発表態度等を総合判断し、集団討論を経て順位を決めた。最終的に新潟大学の松木裕花さんが一等賞を受賞し、日本新潟地区代表として7月に中国湖南省長沙で開催される第十五回漢語橋世界大学生中国語スピーチコンテスト参加の権利、および孔子学院中国留学奨学金の機会を得た。そのほか三人の学生たちが孔子学院の奨学金を得て、中国留学をできる機会を得た。

新潟国際交流会館近藤淳一館長、優秀賞を授与。

蒋春雷領事、総領事賞を授与。于天禕領事、総領事特別賞授与。

張袁松教育領事、第一位松木裕花選手に「総領事大賞」を授与。

選手と審査員記念写真

 コンテスト終了後、懇親会を開き、季文斌副総領事が会場で挨拶をし、中国と日本は両国とも漢字を用い、言語は意思疎通の架け橋であり、中日の若者たちが言語学習を通して交流を深め、中日友好に貢献して欲しいと述べた。参加した選手たちと来賓の方々はコンテスト終了後、リラックスした雰囲気の中、盛りだくさんの中華料理を食べながら、友情や交流経験、今後の管轄地区における中国語教育と中国語普及活動のより良い未来について話し合った。

懇親会会場

季文斌副総領事と参加した選手たちとの記念撮影