「中国の平和発展と中日の経済協力」-王華総領事講演記録
2010/11/29

 11月27日午後、王華総領事は招待に応じ、新潟国際情報大学と新潟日報社共催の“「異文化塾」中国-世界の工場から世界の市場まで”という連携講座で講師を務めた。王総領事は講座の中で新潟市民を対象に“中国の平和発展と中日の経済協力”というテーマの主旨で講演を行った。約一時間半の講演の中で、王総領事はパワーポイントを使いながら、多くの正確なデータと写真を通して、中国の平和発展と中日の経済協力の関連情況を詳しく紹介し、聴衆の熱烈な反響を引き起こした。

 王総領事はまず“改革開放と発展”、“巨大な困難と挑戦”と“平和と共同発展”という3つの軸を提示し、中国の平和発展の現実と理念について述べた。“改革開放と発展”では、近代中国が改革開放の32年来歩んできた発展の過程を重点的に振りかえり、そして一つの活動-上海万博、一つの都市-深セン、そして一人の人物-姚明に代表された、中国の改革開放から得られた一連の輝かしい業績を示した。“巨大な困難と挑戦”では、地域間の差また都市部と農村の格差が大きいこと、就業と保障の体制が万全ではないこと、科学技術·教育と工業の全体的なレベルは高くないこと、民主的な法制が完備でないこと、という角度から、現代中国は先進的な面と立ち後れた面が共存し、このような発展途中でいまだかつてない困難に直面し立ち向かっているという現状を紹介した。“平和と共同発展”では、アジア金融危機と国際金融危機の後、中国の“互いに助け合い、身をもって範を示す”という態度および地球温暖化の問題に積極的な対応、その他の発展途上国への大規模な経済的援助など一連の重大措置を実行したことを例に挙げ、中国が世界平和を維持し、共同発展を促進するために重要、また積極的な力であるということを証明した。

 また中日の経済貿易協力に言及し、中国はすでに日本にとっての最大の貿易相手国として輸出の市場になっており、日本は中国にとって3番目の貿易相手国であり、外資系企業の進出が2番目に多い国だと説明した。中国の経済が持続的に急速に発展することは、日本企業により多くのビジネスチャンスを提供する。調査によると、中日貿易の中で競争となる部分は20%だけあって、80%が相互補完性であり、これは中日の経済が長期安定性という特徴を持つと言え、両国の貿易、投資協力が絶えず拡大されるということに重要な基礎を提供している。双方は省エネと環境保護、中国の地域発展、両国の企業間の連携及び災害防止と減少を重点においての協力関係を強化すべきだ、と王総領事は述べた。

 最後に、王総領事は総領事館が設置されてから管轄区と中国との友好交流協力を進めるために展開したそ代表的な仕事を簡単に紹介し、また新潟市民が中国へ実際に行って見て、普通の中国人民とたくさん交流し、本当の中国を知り、そして民間の方面から積極的に両国関係の発展を促進していくことを望んでいると話した。

 講座終了後、王総領事はまた中国の大学生の就職状況、中国の地域格差、また中日民間に横たわる複雑な感情などの問題について、率直に、真心をこめた回答を行って、現場の聴衆から大きな拍手を得た。

 講座の前に、王華総領事は新潟国際情報大学の平山征夫学長と、新潟国際情報大学と中国の大学間の相互訪問と交流に関して短い会談を行った。総領事館の潘暁景教育領事と陳明煌領事らも関連活動に参加した。