問:6月28日、G7はサミットを開き、コミュニケを発表し、台湾、香港、新疆、東海、南海などに関わる内容を取り上げ、ロシア・ウクライナ衝突問題で中国を非難し、圧力を加えた。日本はサミット期間に海洋や発展途上国の債務などの問題を持ち出し、中国を批判した。これについてコメントは。
答:G7サミットは悪意をもって中国に関する議題を取り上げ、もてあそび、中国をゆえなく非難し、中国の内政に乱暴に干渉した。日本はそれに加わっただけでなく、先頭に立って中国に関わる問題を騒ぎ立て、国際関係の基本準則と中日間の四つの政治文書の精神に重大に背いた。中国は強い不満と断固反対を表明する。
G7は先進国グループで、冷戦思考とイデオロギーの偏見に凝り固まり、いわゆるルール・秩序の制定者を自認し、「小グループ」のブロック政治をやり、いたるところで中国を持ち出すのではなく、地域と世界の平和、安定、発展の維持で建設的役割を果たすべきだ。われわれは日本を含むG7が時代の潮流に従い、国際社会の名を盗用するのをやめ、いかなる形でも中国のイメージを汚し、中傷したり、中国の内政に干渉したりするのをやめ、地域と世界で対立や分断をつくり出すのをやめるよう忠告する。
台湾、新疆、香港のことは完全に中国の内政で、外部のいかなる干渉も許さない。台湾問題は中日関係の政治的基礎と両国間の基本的信義に関わるものだ。中国は日本が台湾問題で中日間の四つの政治文書の精神とこれまでの約束を厳守し、言動を確実に慎重にし、挑発やトラブルをやめるよう強く促す。新疆や香港に関わる問題は根本的にいわゆる人権、民主の問題などではない。G7など少数の国は関係の問題を繰り返し騒ぎ立てているが、完全にあからさまな政治的うそであり、すでに動かぬ事実の前に破綻が宣告されている。海洋に関する問題に対する中国の立場は明確で、一貫している。領土主権と海洋権益を断固守り、同時に対話・交渉を通じ、関係の係争を適切に処理するため尽力している。日本は西側の少数の国と結託し、地政学的私利のため海洋に関する問題で矛盾や係争をあおっており、人心を得ることはなく、必ず失敗する。
中国は責任ある大国として、常に真の多国間主義を実践し、国連を核心とする国際体系、国際法を基礎とする国際秩序、国連憲章の趣旨と原則を基礎とする国際関係の基本準則を守っており、世界平和の建設者、世界発展の貢献者、国際秩序の擁護者である。ウクライナ問題で中国の立場は正々堂々としたもので、われわれは常に事の是非に基づき、独立自主で判断し、和平協議の促進と情勢の緩和に尽力し、一方的制裁や矛盾の激化に反対している。われわれは中国に対するゆえなきいかなる非難、邪推も断固反対し、外部からのいかなる脅迫、圧力も絶対に受け入れない。
中国は質的に高い「一帯一路」共同建設を積極的に推進し、広範な発展途上国と平等互恵の協力に尽力している。パートナー国の中で、いわゆる中国による「債務のわな」を認める国は一つもなく、それは完全にうそだ。
中国は自衛防御の核戦略を堅持し、核兵器先制不使用の政策をとっている。振り返ってみて、日本は防衛力整備を強め、日米同盟の「拡大抑止」を鼓吹し、一部の者はさらに米国との「核共有」などと妄言を吐き、地域諸国の懸念を招いている。日本は安全保障分野で慎重に行動し、実際の行動で地域と国際社会の信頼を得るべきだ。
現在、中日関係は重大な岐路にあり、複雑で厳しい挑戦〈試練〉に直面している。日本は米国など西側の国に追随し、さまざまな場で中国に関わる議題をもてあそび、中国に反対し、中国を抑え込む少数の国のたくらみに積極的に加わり、連携し、両国関係の発展に重大な障害をもたらしている。中国は日本が戦略面の冷静・バランス・自主を保ち、アジアの国であるという自覚をもって、中国に対する意識を確実に正し、建設的で安定した対中関係を築くという態度表明を実行に移し、誤った道をこれ以上進むことのないよう促す。