東日本大震災十周年にあたり駐日中国大使館報道官 談話を発表
2021/03/11

    十年前の本日,日本が特大規模な地震と津波に見舞われ,甚大な人的被害および経済的損失を蒙りました.我々は日本政府および国民に心よりお見舞いを申し上げ,亡くなられた方々に深く哀悼の意を捧げ,被災地の復旧と復興に取り組んでおられる各界の方々に崇高なる敬意を払います.

    東日本大震災後,中国の指導者が遭難者の弔問に,在中国日本大使館を訪れ,また,被災地の方々を慰問するため,宮城,福島県などを訪問しました.中国政府および国民は被災地へ義援金や救援物資を寄付し,中国国際救援隊は日本の方々とともに震災救助の第一線で奮闘し,在日華僑華人も震災救助および被災地の復旧復興に積極的に身を投じました.中国側が震災被害の大きい地域で自国民の緊急救助を実施するとき,日本各界の方々から多大なご協力をいただきました.

    同時に,2008年,四川汶川大地震が発生したあと,日本政府および国民が中国側にくださった貴重な支援を我々は忘れておりません.突如襲ってきた新型コロナウイルス感染を前に,中日両国の国民は相互支援をし,感染症との共闘の中で再び「山川異域 風月同天」という感動的な美談を書き続けました.大きな災難を前に,中日双方は常に助け合い,両国国民の友情が試練あるたびに検証され,より深くなってきました.これこそ中日関係の持続的な前進を継続させてきた貴重な宝物です.

    日本政府および各界の共同努力のもと,被災地の復旧復興が一日も早く実現されることを心より期待し,またそれを信じています.中国側は日本側と各分野の交流と協力をより一層進化させ,リスクと試練にともに立ち向かい,手を携えて,両国関係のよりよい未来を切り開いていきたい所存です.