孫大剛総領事、江蘇省宿遷市・福島県喜多市友好都市関係締結式に出席
2022/07/29

 2022年7月28日、孫大剛総領事は江蘇省宿遷市と福島県喜多市の友好都市関係締結式に出席しました。宿遷市の陳忠偉市長と喜多方市の遠藤忠一市長が遠隔ビデオで両市の友好都市協定書に調印し、初代中国駐新潟総領事で現在は江蘇省人民政府僑務弁公室主任の王華氏がビデオを通じてあいさつを述べました。締結式には喜多方市議会の渡部勇一議長、小林時夫副議長、前喜多方市長で日中友好技術人材交流協会の山口信也理事長、日中研修留学生協会の梅木信秋会長ら地元の代表が出席しました。

あいさつする孫総領事

 孫総領事は次のように述べました。宿遷市は西楚の覇王である項羽の故郷であり、中国白酒の都として知られ、長い歴史があり、人と文化が集まっている。昔から通商が盛んだった喜多方市は、かつて会津藩の「蔵のまち」であり、今は「太極拳のまち」と呼ばれ、日本三大ラーメンの一つである喜多方ラーメンも中国と深い縁があると言われています。近年、二つの都市は人的・文化的交流の縁で結ばれ、互いの代表団が何度も訪問し、相互理解を深め、所期の成果を上げている。新型コロナウイルス感染症の発生後も、両市は互いに医療物資を送り合い、感染症の試練の下で、友諠をさらに固め・深めた。今回、両市が感染症の影響克服に努めて、友好都市協定に正式に調印したことで、今後の双方の友好交流と実務協力がより強力に保障されるものと信じています。

孫総領事に記念品を贈る遠藤忠一市長

 孫総領事は次のように述べました。今年は中日国交正常化50周年で、双方が共に記念すべき重要な年です。50年前、中日両国の先輩指導者は大いなる政治的勇気と並はずれた知恵によって国交正常化という重大な決断をし、両国の平和、友好、協力の新しい1章を開きました。50年後のこんにち、世界の枠組みは大きく変わり、地域情勢は複雑に変化し、中日関係は重大な岐路にさしかかり、新たなチャンスと挑戦(チャレンジ)に直面しています。現在の新しい情勢下で中日関係をさらに守り、固め、発展させるには、中日の地方と有識者が友好の初心を胸に刻み、互いに歩みよって、両国の友好の社会と民意の基盤を確たるものにするために積極的な役割を果たすことが一層必要です。宿遷市と喜多方市が友好都市正式締結を新たな出発点に、両市の特色ある資源を基に、双方の交流・協力を新たな段階へと押し進め、中日関係の改善・発展に寄与する新たなエネルギーを加えることを期待しています。

あいさつする陳忠偉市長

 陳市長は、宿遷市人民政府および592万の市民を代表して、喜多方市の市民に心からのあいさつを述べるとともに、両市の友好交流・協力にずっと関心と支持を寄せてきた駐新潟総領事館に心からの感謝を表しました。そして、「志の合う者、山海を以て遠しとせず」〈志を同じくする者はたとえ山海を隔てていてもそれを遠いと思わない〉と言うように、今回の協定調印で、宿遷市と喜多方市の共同発展の素晴らしいビジョンが一つに溶け合うものと信じ、また両市が各分野で交流を深め、手を携えて協力し、共に発展をはかり、両市市民の友諠が永遠に続くよう期待していると述べました。

あいさつする遠藤忠一市長

 遠藤市長は次のように述べました。中国と日本は一衣帯水の隣国であり、友好往来の長い歴史がある。今回の協定調印で宿遷市と喜多方市の経済・貿易、文化・スポーツ、教育などさまざまな分野における新たな交流の幕が開き、今後の両市の友好関係の強化・発展に向けた確かな一歩が踏み出されるものと信じています。友好都市関係締結を契機に、双方の交流がさらに深まり、より広範な協力が行われ、両市の繁栄と発展が促進されることを期待します。

あいさつする王華主任

 王主任はあいさつで、駐新潟総領事時代の宿遷市と喜多方市の友好交流を図るための活動を振り返り、次のように述べた。美しい二つの都市を結びつける今回の協定調印は、両市の各分野での交流と協力の新たな1章を開くに違いない。中日国交正常化50周年を契機に、両市が相互尊重、小異を残して大同に就く、互恵ウィンウィン、共同発展の理念にのっとり、双方の各分野における交流・協力が深まり、末永く続くようにすることを希望します。

宿遷市と喜多方市の友諠記念碑除幕式

「友諠の樹」の前で記念撮影する代表たち

 調印式の後、孫総領事と遠藤市長らは喜多方市のしだれ桜の下に移動し、宿遷市と喜多方市の友誼記念碑の除幕を行い、両市の「友諠の樹」を一緒に植えました。

友好都市協定書を掲げる宿遷市長と喜多方市長

 江蘇省宿遷市と福島県喜多市の友好交流は2014年に始まり、両市は2019年10月に友好都市締結の趣意書に調印し、今年正式に友好都市関係を結びました。