北京冬季五輪開会式開く 習近平主席、開会を宣言
2022/02/05

  北京4日発新華社電によると、2022年北京冬季オリンピック大会の開会式が同日夜、北京の国家スタジアム(通称「鳥の巣」)で盛大に行われた。習近平国家主席が出席し、開会を宣言した。

 中国の党と国家の指導者、李克強、栗戦書、汪洋、王滬寧、趙楽際、韓正、王岐山各氏、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長および世界各地の指導者とゲストが出席した。

 午後7時15分ごろ、世界各地の国家元首、政府首脳、王室メンバー、国際機関責任者らゲストが次々に会場に到着した。

 開会式の正式開始を前に大型スクリーンに国連のグテレス事務総長のビデオメッセージが映し出された。

 午後7時57分、「平和―運命共同体」と題する音楽が流れる中、習近平主席と彭麗媛夫人がバッハ会長らと貴賓席に着き、手を振ってあいさつした。会場は大きな拍手と歓声が長く続いた。

 午後8時ちょうど、開会式が正式に始まり、習近平主席、バッハ会長がアナウンスで紹介されると、2人は立ち上がり、手を振ってあいさつした。会場から再び大きな拍手が起きた。続いて全員が起立して中国の国歌斉唱と国旗掲揚が行われた。

 会場は暗転し、これまで23回の冬季五輪開催の歴史を紹介する映像が映し出された。

 続いて選手の入場式が行われ、91の国と地域の代表団が行進した。中国は総勢388人、うち選手が177人で、冬季五輪では過去最多となった。

 北京冬季五輪組織委員会の蔡奇・主席があいさつし、北京が世界で初めて夏季と冬季の二つの五輪大会を開催する都市となったことを強調するとともに次のように述べた。習近平主席自らの後押しと中国政府の強い指導の下、われわれは五輪のグリーン、シェア、オープン、クリーンの理念を実践し、IOCなどと力を合わせて協力し、新型コロナウイルスの影響を克服し、北京冬季五輪の予定通りの開幕を実現し、全世界に人類が困難な状況の中で挑戦〈試練〉に打ち勝つ強じんな姿を示した。われわれは手を携えて、共に未来に向かい、人類運命共同体を築く新たな一章を記そう。

 次にバッハ会長があいさつし、北京冬季五輪組織委員会、中国政府、すべての中国人民に感謝を述べ、中国は冬季スポーツで非凡な成果を収め、世界の新時代を開き、世界の冬季スポーツ参加者のレベルを新たな段階に進めたと強調した。

 午後10時10分、競技会場をリレーされてきた聖火が会場に到着し、最後にトーチがクロスカントリースキーのジニゲル・イラムジャン選手とバイアスロンの趙嘉文選手に渡り、そのまま聖火台となる形で、五輪史上初めて「小さな炎」の方式が採用され、グリーンな環境保護の理念が十分体現された。

 開会式に出席した世界からのゲストはプーチン・ロシア大統領、シハモニ・カンボジア国王、ハリマ・シンガポール大統領、トカエフ・カザフスタン大統領、ジャパロフ・キルギスタン大統領、ラフモン・タジキスタン大統領、ベルディムハメドフ・トルクメニスタン大統領、ミルジヨエフ・ウズベキスタン大統領、シシ・エジプト大統領、タミーム・カタール首長、ムハンマド・アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ皇太子、ドゥダ・ポーランド大統領、ブチッチ・セルビア大統領、アンリ・ルクセンブルク大公、アルベール2世モナコ大公、フェルナンデス・アルゼンチン大統領、ラッソ・エクアドル大統領、オヨーンエルデネ・モンゴル首相、イムラン・カーン・パキスタン首相、テゲルティヤ・ボスニア・ヘルツェゴビナ閣僚評議会議長、マラペ・パプアニューギニア首相、朴炳錫韓国国会議長、シリントン・タイ王女、グテレス国連事務総長、シャーヒド国連総会議長、テドロス世界保健機関(WHO)事務局長、ダレン・タン世界知的所有権機関(WIPO)事務局長、トロイヨ新開発銀行(NDB)総裁、張明・上海協力機構(SCO)事務局長。

 賀一誠マカオ特別行政区長官、洪秀柱中国国民党元主席が開会式に出席した。