楊潔篪氏,ケリー米気候問題特使とビデオ会見
2021/09/07

    北京2日発新華社電によると、中国の楊潔篪共産党中央政治局委員・中央外事工作委弁公室主任は同日、求めに応じ米国のケリー大統領気候問題特使とビデオ会見を行った。

    楊氏は次のように述べた。一時期から中国の内政に干渉し、中国の利益を損なう米国の一連の重大な間違った行為のため、中米関係は深刻な困難に遭遇している。こうした行為に中国は断固反対し、一段と断固として対応する。中米の対抗はどちらの一方にも何ら利益とならない。中米はやはり互いに尊重し、平和的に共存し、意見の相違を適切に処理し、互恵ウィンウィンを図るべきで、これは中米両国人民と世界各国人民の根本的利益に合致する。米国が中米の共通の利益と米国自身の長期的利益から出発し、誤ったやり方を確実に改め、中国と中米関係に客観的、理性的に向き合い、中国の政治制度と発展の道を尊重し、理知的、実務的対中政策を実行し、中国と共に中米関係を早期に正常な軌道に戻すことを希望する。

   楊氏は次のように述べた。中国は米国との意思疎通・対話と実務協力に対し、オープンな態度を堅持している。中米は気候変動や感染症予防抑制、経済回復など二国間の幅広い分野や一連の重大な国際・地域問題で意思疎通、協調、協力を強化できる。同時に協力は双方向で、互恵であるべきだ。

   楊氏は次のように述べた。中国は現在、新発展理念を貫いている。中国は気候変動対応問題を非常に重視し、すでに一連の気候変動対応の重大な戦略的決定・政策と強力な措置を取り、前向きで堅固な態度を示している。中国は各国の発展権と選択権を尊重している。中国自身の発展権と選択権も尊重されなければならない。われわれは米国と気候変動政策の交流と実務協力を強化し、「パリ協定」の有効な全面的実施を促すことを願っている。

   ケリー氏は次のように述べた。米中関係は両国と世界にとって非常に重要で、両国は手を携えて協力し、「パリ協定」をまとめた。米国は相互尊重の方式で中国との対話・協力を強化し、気候変動に共同で対応し、両国関係の改善と発展のために原動力を注入することを願っている。