宮城県概況
2012/06/09

 

    宮城県は日本東北地方に属し、首都東京から約300キロ離れています。東は太平洋に面し、西は奥羽山脈に接しており、山形県、福島県、岩手県、秋田県とそれぞれ隣接しています。面積は7285km²で総人口は約234万人があります。気候の特徴は東部が海洋性気候、西部が内陸性気候の特徴をしめしますが、西部の豪雪地帯(大崎市旧鳴子町は特別豪雪地帯)は日本海側気候に属します。行政区画においては宮城県は13の市、22の町と1つの村からなっています。県庁所在地は仙台市です。

 第一産業では、宮城県は太平洋沿岸部から奥羽山脈のふもとにかけて広大な平野部を持ち、ササニシキ、ひとめぼれなどの稲作中心の農業が行われており、米所として有名です。また、世界三大漁場の三陸沖漁場に近いため、県内には気仙沼漁港、石巻漁港、塩釜漁港の3つの特定第3種漁港を初めとする142の漁港があり、全国屈指の水揚げ量を誇ります。1県に複数の特定第3種漁港を持つ県は、日本国内において宮城県が唯一です。また、高級和牛牛肉の仙台牛をはじめ、豊富な食材を多く産出している点から、宮城県は「食材王国みやぎ」を宣伝句に掲げています。第二産業では、宮城県は高い優位性を持つと共に3.11東日本大震災復興計画に合わせ、地域の強みなどを発揮し、取り組む重点分野として「高度電子機械産業」「自動車関連産業」「食品関連産業等」の3つの基本計画を策定しています。また、復興特区法に基づいて、企業立地などにおいて多くの優遇制度が実施されているため、宮城県の地域経済発展と対外経済連携へは独自の有利な条件が多く与えられています。第三産業は、宮城県内総生産の79.6%もしめており、サービス業、卸売小売業などが仙台経済圏(仙台都市圏)を拠点として非常に発達しています。また、県内にある日本三景のひとつとしての「松島」をはじめ、「秋保温泉」など数多くの観光資源によって宮城県は日本でも有名な観光地ともなっています。

 交通の面においては宮城県は、東北の交通の要衝とされています。空路では、日本国内の主な都市と結んでいるほか、北京、長春、大連、上海、香港、台北、ソウル及びグアムまで国際定期便が開通しています。また、東北新幹線や東北自動車道など陸上の交通網も充実しています。東京からの近接性では地方都市の中でも群を抜いており、「交通の利便性」は宮城県の特徴といえます。このため、仙台空港、仙台港など、ヒト、モノの交流において、東北のゲートウェイとしての役割を強化しつつある宮城県は「東北物流の拠点」や「商都」としての機能も高まることが期待されます。

 宮城県は1987年6月1日に中国吉林省と友好提携を締結し交流を行なっています。また、県内の仙台市など八つの市町村が中国と友好交流都市関係を結んでいます。中国近代の有名な文学家、革命家である魯迅氏が仙台医学専門学校(現在の東北大学医学部)に留学していた話はよく知られており、今でも「魯迅旧居」が両国友好交流の重要な証しとして地元によく保存されています。

 3.11東日本大震災で一番被害を受けたのは宮城県です。この震災によって、宮城県の死者と行方不明者は合わせて1万2千人近く、全半壊した民家は17万棟を超えました。これらの人的被害、住家被害は全国の約六割に相当します。今、宮城県の震災復興は順調に進んでいます。

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